「旅人:シュウ」の旅blog(&セミリタイア後の投資生活)

旅の資金は、投資利益で捻出しています。セミリタイア家計簿も。

チリの政情不安

 

 公共料金の値上げを発端に、南米の優等生と言われたチリで、香港と同様の混乱状態が続いており、既に死者は20人を超え、通貨は急落し、旅行先として訪れる人にとっては、非常に心配な事態です。

 今は、ゼネストが呼びかけられており、近いうちにゼネストが実施される可能性もあるようです。

 

 この暴動の発生要因は、遠い南米の出来事なので、日本ではほとんど報じられていませんから、よくわからない部分もありますが、個人投資家である旅人が投資の世界で収集した情報等から推察するに、 

 「2007年以降の資源バブル崩壊後、南米全体の景気低迷が続いているものの、物価は上がっているので、これが中間層の生活苦に繋がり、チリという南米では最も豊かな国であっても、地下鉄の公共料金の値上げ(平均4%(30ペソ(約5円)))を発端に、若い人を中心に不満が爆発して、暴動に発展してしまったのではないか?」 

という事のようです。

 貧困層対策は、しっかり為されている国なので、国の支援・保護策から漏れている中間層の怒りが爆発してしまったらしいのです。

 

 ブラジルでは、2016年のリオデジャネイロオリンピック開催前から、長期の景気低迷状態が続いていますし、アルゼンチンでは再びハイパーインフレが始まり、ベネズエラハイパーインフレが止まらず、ボリビアは昨日大統領が選挙不正疑惑で支持を失って、メキシコに亡命する混乱状態に陥るなど、南米全体が経済の低迷で大きく揺れていますからね。

 2000年代のBRICSブームで、ブラジルを中心に景気が良かった時に、チリでは銅山の開発が次から次へと進みましたが、その後、鉱物資源全体の価格は上がらず、低迷しています。

 ですから、若い人たちを中心に、給料が上がらないままなので、不満が溜まっているのでしょうね。

 ただ、チリは1990年まで、ピノチェト大統領が支配する独裁政権だった国であり、独裁者の失脚前後でも、今回ほどの大きな暴動は起きていなかったので、今回、公共料金の小幅値上げで大暴動になってしまうとは、本当に驚きです。 

 

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ワンワールド塗装の✈

 ワンワールド世界一周航空券でイースター島に行けるのは、チリのLATAM航空がワンワールドからの脱退を既に表明しているので、その日(2020年10月1日に脱退と決定されました)が来る前日までの、残り僅かな期間ですから、旅人としても既に航空券を予約していますし、是非来年行ってみたいのですが...

 イースター島はチリの島ですが、本土から遠く離れており、暴動とは無関係なので、全く心配はしていませんが、そこに行くまでの行程に支障が生じることを考えると...

 ある程度落ち着いてくれないと、厳しい場合もあるかもしれませんね。

 一応、最悪の事態を考えて、

   「非常に美しい街」と言われているサンチアゴ

の市内観光は、完全に見送る予定にしましたので、現在の時点で予約した宿は、サンチアゴ国際空港近くのホテルだけで、基本的にトランジット滞在の予定にしています。

 

 また、10月21日頃には、この暴動の影響で、LATAM航空で大量の欠航が生じ、15000人の利用者に大きな影響が出たというニュースも出ています。 

 飛行機の欠航が、世界一周航空券を使う時の最大のリスクであり、旅先で遭遇すると、発券航空会社や言葉の相違といった問題もあり、再発券の手続きが非常に大変なのです。

 だから、政情不安やストライキでの欠航というのが、一番恐れている事態なわけで、そういう場合に備えて、計画は余裕を持った日程にしないといけないのだと思います。

 しかしチリの不安定な事態は、今後イースター島へ行くことを考えている旅行者全てが悩んでいることですよね?

 

 でも、いま、旅人に出来ることはただ祈ることのみ。

 早く暴動が収まることを祈り続けます。